しろもじメモランダム

文字についてあれこれと。

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

お買得品です!

ダイドー? ストレートティー?? そんな表記はもう旧いのです。 括弧の違いなど気にしている場合ではありません。

ユビキタスと多様な文化

「ユビキタス情報社会基盤学寄附講座」(凸版印刷)開設記念シンポジウム(3月5日開催)ご案内東京大学 21世紀COE「次世代ユビキタス情報社会基盤の形成」第16回シンポジウム 東京大学大学院情報学環「ユビキタス情報社会基盤学寄附講座」(凸版印刷)開設記…

交わるゾーン

http://d.hatena.ne.jp/mashco/20080223/1203767094上の記事で紹介されている冊子『杉本幸治 本明朝を語る』。先日のイベントの受付で配布されていたので、持ち帰って読んだ。30ページほどのこの冊子は、2006年4月22日に開催された講演会の内容を元に再構成…

et―アンパサンドの変遷と構造

Ampersand(アンパーサンド)における「et」の痕跡 - 記憶の彼方へアンパサンド(ampersand, &)の形についての、上の記事を読んだ。アンパサンドは「et」のリガチャ(合字)だが、その「et」からどのようにして「&」のような形になったのだろうか。"&"(ア…

1冊売れていた

新宿のジュンク堂、前に行ったときにはオライリーの Fonts & Encodings*1 が置いてあったのに、昨日行ってみたら無かった。いるもんだなぁ、買う人。買って読んでみたいけど、現在いろいろと本が溜まっている上に、どうせなら一気に読んでしまいたい*2のでな…

デーヴァナーガリーもどき

新宿・靖国通りにて。デーヴァナーガリー(देवनागरी)っぽい書体で maharaja と書かれている。どうせなら、文字上部の横線(シローレーカーというらしい)を繋げりゃいいのに。このような、他の文字の雰囲気を真似て作ったフォントは、dafont.com の Foreign…

アイヒャーと Rotis

オトル アイヒャー タイポグラファと「ホモ ポリティクス」朗文堂のイベントに行ってきた。タイポグラファのオトル・アイヒャー(Otl Aicher, 1922–91)についての講演。タイポグラファを語るときには、その人の作品や仕事に関しての話が中心となることが多…

書体デザインの新潮流

書体デザインの新潮流 (via http://typojourney.blog81.fc2.com/blog-entry-336.html)おお、これはかなりおもしろそう。だけど参加費がちょっと……!まぁ、どっちみち都合悪くて行けないんだけど。

IPAフォント改訂版公開

IPAexフォント/IPAフォントIPAフォントの改訂版(バージョン 002.03)が公開されていた。リリースノートによると、プロポーショナルが固定幅として認識される不具合の解消、および収録文字の追加が今回の変更点。それに加えて、 「予」偏に「鳥」旁の文字は…

FontForge でクラッシュ回復が失敗する場合

Ubuntu で FontForge を動かすようになって、だいぶクラッシュする頻度が下がった。といっても、作業をしているとたまに(わりと?)クラッシュする。 FontForge はほぼ毎分ごとに現在の状態を調べ、前回のチェック時以来、何か変更されていないか確認します…

ユニフォントがメイリオに似ている件

824 名無し~3.EXE [sage] Date:2008/02/17(日) 21:05:45 ID:6yr6AvPd ユービックという会社が出している書体、メイリオにそっくりだ。 デザイナーが同じなのかな? http://www.geocities.jp/ubiquefont/100/110/111.html Windowsのフォントスレッド Ver.17 株…

『変体少女文字の研究』

変体少女文字の研究―文字の向うに少女が見える作者: 山根一眞出版社/メーカー: 講談社発売日: 1986/02メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 46回この商品を含むブログ (13件) を見るシャーペン禁止令のエントリを書いているときに本書を知ったのだが、古本屋…

lb, ℔, #

歴史的には、メソポタミア地方で大麦1粒の重さを元にグレーンが定められ、その倍量単位としてポンドが定められた。古代ローマではこの単位を「リブラ(libra)」(天秤の意味)と呼んでおり、これがポンドを表す記号“lb”の由来である。また、通貨の単位のポン…

『文字符号の歴史―アジア編』

文字符号の歴史 アジア編作者: 三上喜貴出版社/メーカー: 共立出版発売日: 2002/03メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (5件) を見る 文字符号の歴史 ―アジア編― / 三上 喜貴 著 | 共立出版図書館で借りて読了。384ページ。漢字は普段の生…

縦書きブログを見てあれこれ

http://www.tategaki.jp/実証実験中らしい。それぞれ体裁の異なった4つのブログが見本として閲覧できるが、この中では八軒家南斎のブログのスタイルがいちばん好み。Flash で表示しているようだが、文字列の選択やコピーもちゃんとできる。マウスホイールを…

日本語活字見本集成が再版だとか

評判(?)の『基本 日本語活字見本集成 OpenType版』が改めて書籍として出るらしい。アイデアの最新号*1をパラパラ立ち読みしていたら、巻末に広告が載っていた。収録内容に変わりはないとのこと。現在出ているものは誠文堂新光社の方でも在庫切れらしいが、こ…

なんか違う「パ」

暗かったのであまりきれいに撮れていないが、とある住宅の標示。「パ」が微妙におかしい。パ← ほんとはこうなるはず。上の写真は2画目の点が逆になっている。

シャーペン禁止令

鉛筆が好きというヤツは別に自由に使わせてもいいが、シャーペンを禁止する理由など何もないはずだ。「昔からそうだから」という理由で誰も何も変えようとしないから、意味のない不自由なシステムがそのまま幅をきかせているのだ。そんなことで何がイノベー…

『復刻版 欧文活字』

欧文活字作者: 高岡重蔵出版社/メーカー: 印刷学会出版部発売日: 2001/10メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見る昭和23年に発行された『欧文活字』の復刻版。当時27歳だった嘉瑞工房の高岡重蔵氏が書いたもので、欧文活字のごく基…

西向く士と「刀」

Sanseido Word-Wise Web [三省堂辞書サイト] » 漢字の現在:西向く「士」この記事で書かれているように「西向く士(さむらい)」の「士」は「十一」を縦に並べたものらしい。だが、昔どこかで別の説明を読んだ(あるいは誰かから聞いた)憶えがある。曰く…

何の記号?

読みたい本がいろいろとあるのに、なかなか消費が追いつかない今日この頃。『復刻版 欧文活字』という本の7,8ページに、フォント(活字一揃え)に含まれる文字の一覧がある。下の画像は、そこで示されている記号の一部。下段の「@」と「℔」の間にある記号、…

『文字符号の歴史―欧米と日本編』

文字符号の歴史―欧米と日本編作者: 安岡孝一,安岡素子出版社/メーカー: 共立出版発売日: 2006/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 52回この商品を含むブログ (21件) を見る文字符号の歴史 ―欧米と日本編― / 安岡 孝一 安岡 素子 著 | 共立出版図書館から…

香川在住の johno が書く i love typography

Fonts, typefaces and all things typographical — I love Typography (ILT)イギリス出身で香川に住む John D Boardley (johno) によるブログ。略称 iLT。欧文のタイポグラフィ全般について書かれている。今日(昨日?*1)で開設から6ヶ月とそれほど歴史は古…

ナウの新旧「な」

はてダの(正確にはログアウトした状態での)トップページにナウが使われているというのを以前書いたが、OpenType 版になるときにかな部分はリニューアルしていたらしい。 ナウ(ゴシック系)「ナウ(ゴシック系)」は、力強い骨格とキレのよいエレメントで…

『校正の美学』

校正の美学 (1969年)作者: 長谷川鉱平出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 1969メディア: ? クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る古本屋で購入(500円だったっけ?)。定価は890円、373ページ。単に校正といっても校正の進め方はもちろんのこ…

もじもじカフェ「中華書体事情」後編

前編からの続き。へんな時間に更新。 新聞・雑誌の組み方 (ここらへんは見るのに夢中であまりメモをとっていない) 中国の新聞 横組。 基本的に本文は明朝体、見出しは明朝体かゴシック体。 段落の頭は2字下げが基本。 カギカッコの代わりにダブルクオート…

ねている「眠」

新宿の東急ハンズ、ベッド・寝具売り場にて。ただ単に「眠」の字を横に倒しただけなのに、人(民)がベッド(目)の上で文字通り「ねている」ように見える。うまい。ちなみに、フォントは DF 隷書体。もじもじカフェの後半は明日にでも。

もじもじカフェ「中華書体事情」前編

もじもじカフェ > 第11回「中華書体事情」今回のゲストはダイナコムウェアの小畠正彌(こばたけ・まさや)さん。中華圏の看板・印刷物において、書体がどのように使われているのか?というのが今回のテーマ。以下、内容を簡単にまとめてみる。用語は繁体・簡…

もじもじカフェ「中華書体事情」に行ってきた

期待どおり、なかなかおもしろい内容だった。質問用紙に書いた疑問点も、小畠さんから回答をいただけたのですっきり。その後の懇親会では、自分の知識不足を痛感しつつもいろいろな方のお話を伺うことができ、知的好奇心を各方向から刺激された「濃い」会だ…

和文フォント大図鑑、新装開店

和文フォントの総合サイト「和文フォント大図鑑」がリニューアルオープンした様子。