しろもじメモランダム

文字についてあれこれと。

中文

中国では句読点まで擬人化されているらしい

なんか标点符号拟人化とやらを見つけてしまったので。 女性キャラ:标点拟人 - 标签 - 有熊 男性キャラ:http://ww3.sinaimg.cn/large/6c81a085jw1di7ln9a14zj.jpg どういうことなの…… 関連 中国語における句読点の基本的な用法 - しろもじ作業室

直線だけで構成されたすっきりシンプルな書体:张海山锐线体

簡体中文フォント「张海山锐线体」のお試し版が公開されている。 张海山设计机构-打造亚洲最新锐字体|张海山锐线体|字体设计|字体识别系统| すっきりとまとまっていてなかなか良い感じ。平体気味になっているのがミソ。こういう幾何学的で整理された書体には…

二簡字はどれくらいUCSに入っているのか

簡体字では漢字の字画が省略されて形が簡単になっているが、これをさらに推し進めた「二簡字」というのがある(というか、あった)。 第二次漢字簡化方案 - Wikipedia 第二次汉字简化方案(二简字·1977.12.20)现已废止不用_〃朙朙☆馱〃 で、この二簡字はUCS…

Droid Sans Fallback の拡張プロジェクト@文泉驿

この前、軽量CJKフォントの Droid Sans Fallback を紹介したが、この部品を利用して未収録グリフの制作が行われているらしい。 Solidot | 文泉驿邀请广大爱好者参与补全Google Droid字体 プロジェクトを進めているのは、以前も少し取り上げた中国の「文泉驿…

凡例は平庸か

新宿区が立てた避難場所案内の看板。日英中韓の4ヶ国語で書かれている。「凡例」を中国語にすると「平庸」、ってのは本当なんだろうか。 はんれい 凡例 日中辞書 - エキサイト 辞書 【平庸】 中日辞書 - エキサイト 辞書

ルビつきフォント

金属活字には、漢字と一緒にルビを鋳込んだルビつき活字もあった。こうしておけば、細かいルビを組む手間が省ける。で、デジタルフォントでもルビつきのものを発見。ただし中文フォント。 Arphic-書体見本/繁体中国語 Arphic-書体見本/繁体中国語 中国語では…

有機化合物名に用いられるUCS外の漢字

昨日の “艹/米” 以外にも未収録の文字をいくつか見つけたので、ちょっとまとめてみた。 グループ:有機化合物名に用いられるUCS外の漢字 - GlyphWiki GlyphWiki、グリフを作ってみると結構おもしろくて、延々と遊んでしまう。

化学にまつわる漢字の小ネタ

中文版 Wikipedia をうろうろしていて知ったネタをいくつか。中国語では、すべての元素が漢字一字で表される。しかも常温常圧下における状態によって、固体の金属なら【金】、固体非金属は【石】、液体なら【水】、気体なら【气】が部品になっていたりと、か…

中国語における句読点の基本的な用法

中文での約物の使い方、基本的なところをあとでちょっと調べたい。 中文の古本を眺める(6)『辞海・語言文字分冊』 - しろもじメモランダム と、この前書いたので、ちょっと調べてみた。現在中国には GB/T 15834-1995 標点符号用法【标点符号用法 biāodiǎn fú…

中文の古本を眺める(6)『辞海・語言文字分冊』

6冊目は、上海辞書出版社の『辞海(修訂本)・語言文字分冊』。1978年4月発行、定価0.45元。92ページ。中国で発行されている大型辞書『辞海』の分冊版の一つで、この「語言文字分冊」には言語や文字についての項が収録されている。例えば、下の画像は文字学…

中文の古本を眺める(5)『標準電碼本』

しばらく間が空いたけど、5冊目。人民郵電出版社の中華人民共和国郵電部編『標準電碼本(修訂本)』。1983年発行、定価0.60元。201ページ。この「電碼」とは、電報で中文をやりとりするための文字コードのこと。個々の漢字を4桁の数字*1に対応させている。詳…

中文の古本を眺める(4)『漢字快写法』

4冊目は黄若舟編著・書『漢字快写法』。1983年8月発行、定価0.22元で、上海書画出版社出版。書名にあるように、この本のテーマは「漢字を速く書く方法」。万年筆(钢笔 gāngbǐ)やボールペン(圆珠笔 yuánzhūbǐ)など硬筆での筆記を想定しており、常日頃のメ…

中文の古本を眺める(3)『大楷字帖』

3冊目は、上海書画社出版の『大楷字帖』。1972年9月発行、定価0.12元。下の画像にあるように、ごく普通の楷書の手本。……なのだが、内容がインターナショナルの歌詞。国际歌 (瞿秋白) - Wikisourceマスの右下に、小さく句読点【,。!?】が添えられている。…

中文の古本を眺める(2)『最常用的漢字是哪些』

2冊目は、中国文字改革委員会・国家標準局編『最常用的漢字是哪些――三千高頻度漢字字表』。文字改革出版社・中国標準出版社出版、1986年2月発行で定価は0.75元。「最もよく使われる漢字は何か」というタイトルの通り、最もよく使われる漢字の表がズラッと載…

中文の古本を眺める(1)『東行三録』

昨日買ってきた古本の中から、まずは1冊目。中国歴史研究社編、中国歴史研究資料叢書『東行三録』*1。上海書店印行。1982年9月発行、定価0.90元。奥付には 本書根拠神州国光社1951年版復印 とある。内容については全く知らないが、前半の「東行初録」「東行…

中文の古本を買った

神保町・松雲堂書店の店先に、中国語で書かれた薄い本が数十冊出ていた。だいたい四六判のサイズ。いろいろとおもしろそうだったので、何冊か買ってみた(1冊105円だったし)。あとで読む。……と言いたいところだが、中文なんてロクに読めないので、あとでパ…

もじもじカフェ「中華書体事情」後編

前編からの続き。へんな時間に更新。 新聞・雑誌の組み方 (ここらへんは見るのに夢中であまりメモをとっていない) 中国の新聞 横組。 基本的に本文は明朝体、見出しは明朝体かゴシック体。 段落の頭は2字下げが基本。 カギカッコの代わりにダブルクオート…

もじもじカフェ「中華書体事情」前編

もじもじカフェ > 第11回「中華書体事情」今回のゲストはダイナコムウェアの小畠正彌(こばたけ・まさや)さん。中華圏の看板・印刷物において、書体がどのように使われているのか?というのが今回のテーマ。以下、内容を簡単にまとめてみる。用語は繁体・簡…