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文字についてあれこれと。

二簡字はどれくらいUCSに入っているのか

簡体字では漢字の字画が省略されて形が簡単になっているが、これをさらに推し進めた「二簡字」というのがある(というか、あった)。

で、この二簡字はUCSでどれぐらい表すことができるのか、第一表についてちょっと調べてみた。

結果はこんな感じ。収録されていないものはIDSで表記した。&CDP-xxxx; はCDP外字*1

収録されているものは、全体の3分の2ほど。u2ff1-u6bd4-u5efe(弊)や u2ff0-u5f13-u65e6(弹)をはじめとして、簡単な部品同士を組み合わせた漢字は存在していそうなのに、調べてみると意外に無い。逆に、「同音の漢字による書きかえ」的な二簡字は、当然ながらもともと存在していた・使われていた漢字なので、UCSにも入っているようだ。

簡体字u4e13(専)だけでも日本人にとっては「えっ?」って感じのカタチなのに、二簡字で「青」が u2ff1-u20006-u9fb4 に、「尊」が u2ff1-u22189-u9fb4 になっていたりなんかしたら、もう何がなんだか。

*1:グループ:CDP外字 - GlyphWiki にあるPDFで一覧できる。