『楷書入門』
古本屋で買った台湾の本*1。111ページ。子供向けの本で、「小学生最佳初級習字帖」とある。表紙には隷書で「楷書入門」。
筆の持ち方から始まり、「一二三」で横画の練習、「十士王上…」で縦画、「王主上下…」で点、「丁于寸寺…」でハネ、……といった具合に、徐々にエレメントの種類が増えていく。日本とそう変わりはない。
ただ、手本の書風が日本のものとはだいぶ違うような気がする*2。下に6文字並べてみたけど、どうだろう。
全体的に筆画がパラ、パラ、としていて、素朴で明るい印象を受ける。縦横の太さの差や強弱の変化も少ないので、毛筆というよりも、フェルトペン(なつかしい!)あたり書いたような感じがしないでもない。日本だと、もっとメリハリの効いた字の方が「うまい」とされるんじゃないだろうか。
DFクラフト遊(zh:華康娃娃體)と共通するものが、どことなくあるような、ないような。
*2:台湾の手本がすべてそうなのか、それともこれを書いた人特有のものなのか、というのは知らないが。