魏碑体の字形規範
北魏の石刻楷書をもとにした、魏碑体とよばれるような独特な書体がある。で、意外なことに中国では、この魏碑体に対して印刷字形の規範が定められているらしい。
転折を「見かけn画」にしてはダメだとか、交叉/接触の形や位置を変えてはダメだとか、なかなかうるさい。基本的に、印刷楷体に一致させなければならないようだ。字体はもちろんのこと、字形差やデザイン差のレベルでも印刷楷体に合わせるべきらしい。この規範にどこまで強制力があるのかは知らないが、規範に従おうと思ったらかなり注意して文字を作る必要がある。
んー、字体のレベルぐらいで揃えておけば、別に字形差があろうと特に問題ないような気がするんだけど。そもそもがデザイン書体だし。まぁ、この規範に従うと書体設計に無理が出る、というほどでもないだろうけど。
ちなみに隷書体の字形規範も定められている。こちらの中身は魏碑体のものとほとんど同じ。