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韓国での GulimChe の評価

Windows に搭載されている丸ゴシックハングル書体、GulimChe についての興味深い記事を 2ch で見つけた。スレッドの中身の反日嫌韓云々はどうでもいいので、翻訳部分だけ引用。

1 :蚯蚓φ ★:2008/10/13(月) 00:23:42 ID:???

eメールや文書作業で一番よく使われるハングルの書体「GulimChe(グリムチェ)」が日本の書体「ナルチェ*1」を真似したことが明らかになった。書体は一国の文化的アイデンティティを内包するほどで、正しいハングルの書体普及が急がれるという指摘だ。

丸くて柔らかいデザインで親しみを感じるグリムチェは10年以上普遍して使われた書体。しかし、これは1960年代、日本のデザイナー、ナカムラ・ユキヒロが開発したナルチェを根幹に作られたデジタル・ハングルの書体だ。

インターネット時代創始期の1995年、マイクロソフト(MS)が書体原図をそのまま借用して来て、韓国式名称であるグリムチェと名付けて普及してしまったもの。当時、MSはコンピュータ運営システム(OS)であるウィンドウズでグリムチェを基本的なハングルの書体として提供した。ワープロ、パワーポイント、エクセルなど会社員と大学生が使うすべての文書プログラムにグリムチェを適用した。

特にウィンドウズが90年代中盤から90%台のシェアで関連市場を掌握すると、グリムチェも早い速度で大衆化された。これまでウィンドウズに搭載されて広く使われたが、グリムチェはハングルの造形美を壊した、という批判を受けて来た。ハングルの書体デザイナーたちの間では忌避対象に数えられる。

太くて丸い様のナルチェは、一律に文字をつめたように人為的で息苦しい感じを与える書体として定評がある。グリムチェはハングルの独特の造形性と構造を日本のナルチェの基本骨格に無理やりに合わせた、と言うのが専門家たち指摘だ。これに国民が日常生活で使用するインターネットなどデジタル文化で正しいハングルの書体普及が政策的に行われるべきという意見だ。

(後略)

【韓国】 10年以上使われてきたフォントGulimCheが日本の書体?〜ハングルの造形美活かす別の書体必要[10/09]

ソースはこちら、ヘラルド経済の記事。画像あり。

GulimChe は親しみやすく一般では広く使われているものの、広く使われてすぎていて逆にデザイナの間では避けられている、といったところだろうか。まさに日本のホップ体と似たような立場。

Windows Vista では、GulimChe よりもふところの狭い角ゴシック体 Malgun Gothic が追加されたが、果たして GulimChe から切り替わっていくんだろうか。

*1:引用者註:「ナール」のこと。che(체)は「体」の意。