標識などに丸ゴシックが使われるようになった理由の一つ
標識などには丸ゴシックがよく使われている。
たとえば丸ゴシック体と言われれば、「話し言葉」とか「女性的」「やわらかな」なんてイメージでしょうけど、街中では道路標識での行き先表示や、信号機の押しボタン表示、あるいは注意書きなどに使われている。
もじもじカフェにいってきた - もじのなまえ
桑山弥三郎曰く、
一方丸ゴシックはテレビの文字、道路標識の文字、パッケージの説明文として使われることが多い。目にやさしい丸味のある女性的な書体といえる。標識や標札や銘板に丸ゴシックが多いのは、機械彫刻といって回転するノミが字体をなぞって彫る方法を採用するからで、回転するために線端が丸くなり丸ゴシックになる。
桑山弥三郎『新書体6 新丸ゴシック体「和」』 p. 5
とのこと。機械彫刻によって「標識=丸ゴシック」というイメージができ、それが今に残っているということだろうか。

新書体〈6〉新丸ゴシック体「和」 (新グラフィック・エレメント集)
- 作者: 桑山弥三郎
- 出版社/メーカー: 柏書房
- 発売日: 1990/11/10
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