ブラザーの書体
文字モジトークショーの後で文字の旅人の NORI さんとお話ししていて、ブラザーのプリンタについてくる書体の話題が出た。うちにも MFC-615CL という家庭用の複合機があるので確かめてみたところ、和文フォントは下の9書体が入っていた。
ネット上にはあまり資料がないが、和桜明朝Mと香梅教科書の簡単な組見本が下のページにある。
『デザインの現場』の1999年8月号(vol.16 no.104)には「インダストリアルデザインが必要とする文字は?」という、ブラサーの書体についての記事が2ページ載っている。これによると1984年、ロス五輪にブラザーのタイプライターが採用された頃から、書体の開発体制ができはじめたとのこと。欧文100書体以上、和文11書体(上の9書体に桃花丸ゴシックB、楽竹POPが加わる)、かな7書体、中文6書体、他にもアラビア文字などさまざまな書体があるらしい。
字游工房が手がけた「桃花丸ゴシック」等のブラザーのオリジナルフォントも付いてきます。
http://typojourney.blog81.fc2.com/blog-entry-363.html
外部のタイポグラファーと協力して描き起こし、…
と『デザインの現場』の記事にも書かれてはいたが、それが字游工房だとは知らなかったので話を聞いてびっくり。字游工房の仕事を見てみると、たしかに載っていた。
残念ながら、現在ブラザーでは自社開発はしていないらしい。