『タイプフェイスとタイポグラフィ』
- 作者: 白石和也,河地知木,工藤剛
- 出版社/メーカー: 九州大学出版会
- 発売日: 2004/05
- メディア: 単行本
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http://www1.ocn.ne.jp/~kup/sinkan/829type.html
タイプフェイスとレタリングについての本。264ページ。本書の1/3ほどを占めている、欧文タイプフェイスについての話に期待して読んだ。が、その部分が期待はずれだった。
書体がどんどん出てくるのにもかかわらず、肝心の見本が載っていなかったりする。図版があることはあるのだが、数が多くなく、しかも本文との対応が示されていないのでわかりにくい。巻末に書体見本がついてはいるものの、ここには21書体しか載っていない。
欧文書体が1文字1文字すべて頭の中に入っているような人であれば、この本を読むのに苦労はしないだろうが、そうでなければなかなか読みづらい。その上、文章が訳文調っぽくて*1わかりにくかったりするから大変。
本書は,文字のはじまりから書体の変遷,活字やモダン・タイポグラフィの歴史をコンパクトに分かりやすく述べ,レタリングの実際的な考え方や書き方の要領を一冊にまとめたものである。デザイナーとしてレタリングやタイポグラフィを確かにしておこうと考えている人,レタリングをやってみようかなと考えている人には好適な手引書であり,デザインや建築関係の学校のテキストとしても適している。
http://www1.ocn.ne.jp/~kup/sinkan/829type.html
紹介ページにはこのようにあるが、素人にはおすすめできない。欧文書体について知りたければ、他の本をあたった方が良いかもしれない。
残りの2/3については問題なく普通に読めるので、念のため。
*1:もちろん、この本は洋書の邦訳などではない。