しろもじメモランダム

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Ubuntu 上での FontForge の日本語化

昨日のエントリに書いたとおり、Ubuntu 7.10 に FontForge を入れてみたら UI が英語だった。ということで表示を日本語にしてみた。その一部始終をメモ。Ubuntu を入れたばかりの Linux 超初心者が書いているので、内容は全く保証できない。注意。

とりあえず、参考にしてみたのはこれ。

574 :login:Penguin:2008/01/13(日) 10:21:14 ID:rJ3l2dCi

7.10に入ってるfontforgeのメニューが英語のままなんですが、
日本語表示するにはどうしたらよろしいでしょうか?

591 :login:Penguin:2008/01/13(日) 20:49:41 ID:mockLP8Q

>>574
英語メニューで困らないが、ド素人なりにソース見て頑張ってみた。

本家からfontforge-20070607のソース持ってきてmakeまで進める。
出来たpoフォルダのja.moをFontForge.moにリネーム。
それを/usr/share/locale/ja/LC_MESSAGESに置いたら日本語になった。
(export LANG=ja;fontforge が必要かもしれんが、ソースさえ読めないんでここまで)

【初心者専用】 Ubuntu Linux 16

もちろん、FontForge のサイトの「ソースからの構築・インストール方法」も。

1. ソースをダウンロード、展開

ソースからの構築・インストール方法」にあるように、まず Sourceforge のファイルリリースシステムから tarball (*.tar.bz2) をダウンロード。今回は fontforge_full-20080110.tar.bz2 を落としてみた*1。これをダブルクリックするとアーカイバが立ち上がるので、適当な場所へ展開。

2. configure を実行

端末を開いて、上で展開してできたディレクトリに移動。今回の場合は fontforge-20080110 という名前になっている。移動したら、

$ ./configure

と入力して configure を実行。が、

checking for gcc... gcc
checking for C compiler default output file name...
configure: error: C compiler cannot create executables
See `config.log' for more details.

とエラーが出てうまくいかない。ググってみると、

どうやら build-essential なるパッケージが必要らしいので、

$ sudo apt-get install build-essential

としてインストール。再度 configure を試してみると、無事実行された。

3. make を実行

このまま

$ make

をすると、途中で

make[1]: msgfmt: コマンドが見つかりませんでした
make[1]: *** [de.mo] エラー 127

などとエラーが出て、po ディレクトリ内に *.mo が生成されない。これまたググってみると、

msgfmt コマンドが含まれている gettext パッケージが必要らしいので、

$ sudo apt-get install gettext

として導入、再び make する。自分の場合いくつかまだエラーが出たが、無視。

$ cd po
$ ls

として po ディレクトリの中身を確認してみると、今度はちゃんと *.mo ができている。

4. ja.mo をコピー

po ディレクトリの中にできた ja.mo を、/usr/share/locale/ja/LC_MESSAGES に FontForge.mo というファイル名でコピー。管理者権限が必要なので、sudo をつけて

$ sudo cp ja.mo /usr/share/locale/ja/LC_MESSAGES/FontForge.mo

とする。

5. できあがり

あとは FontForge を開いて、ちゃんと日本語になっているかを確認。こんな感じになった。

今回使ったソースファイルなどはもう必要ないので、これを削除しておしまい。

*1:が、Ubuntu のパッケージの FontForge は 20070607 のものだったので、上の引用にあるように同じ 20070607 を使うべきか。20080110 でも今のところ問題はないが。