しろもじメモランダム

文字についてあれこれと。

明朝体の「愛」を描いてみる

『20代デザイナーのレタリング』を読んだので、自分でも試しにちょっと描いて*1みる。レタリングなんてロクにやったことがない*2けど、明朝体ならここ半年ほど GlyphWiki で触ってきているので、何とかなるんじゃないか。というわけで、おなじみの「愛」の字をひとつ。

最初にてきとうに骨格を書いて、それから明朝体っぽく肉付け。慣れていればスッスッとエレメントが描けるんだろうけど、そんな芸当はできない。具合を見ながらちょっとづつ描いていったら、なんかラフスケッチみたいになった。ちなみに字の大きさは8cmほど。

…あれ、「心」の2つの点とハネ、わかんむりのハネとの位置関係って、どうだったっけ?と迷う。常日頃から目にしているはずなのに、意外と思い出せない。しばらく経ってから、ようやく「あぁ、これだ」と思い出す(と同時に、どう見てもこれしかないだろ、常識的に考えて・・・と思い始める)。

で、簡単に鉛筆で塗ってみる。

それっぽくなってきた。

本来なら定規を使ってきちんとした輪郭を描き、それに墨入れをするべきところだろうが、横着者なのでそのまま墨入れ。面相筆やら溝引きやらもうちには無いので、筆ペン+フリーハンドで。

ただ、これが難関。慣れていないもんだから滑らかな線なんてなかなか引けない。ホワイトが使えない(というか、無い)ので、はみ出しても修正できない。結局、当然ながら下書きよりも若干太くなってしまう。墨入れには結構時間が掛かった。

で、完成したのがこれ。

とりあえず反省点をいくつか。

  • 「ツ」の2つの点が不恰好、横に寝すぎ
  • 「心」の真ん中の点が若干小さい(「ツ」の点がもう少し小さければこのままでも良い?)
  • 「夂」の腰が高い
  • 「夂」の折れのでっぱりがもう少し右に出ても良い
  • 「夂」の右払いが重い
  • 墨入れがヘタ
  • …などなど

こんなところですかね? 描いてる途中は夢中になっているので、意外と気づかなかったりする。

*1:「描く」とするか「書く」とするか、迷うところ。

*2:中学校の美術の授業以来な気が…