しろもじメモランダム

文字についてあれこれと。

東京国際ブックフェアに行ってきた

ビッグサイトにて明日13日まで開催されている東京国際ブックフェア(TIBF)に、午後から行ってきた。TIBF に行ったのは去年が初めてだったので、今年は2回目。

巷でウワサの編集尺2008を目当てに id:FeZn さんのところへ行ったら id:funaki_naoto さんと id:karpa さんもいらっしゃって、4人でイワタと DNP を回ることに。

イワタでは狩野さんとお会いし、少しお話を。DNP では秀英体の説明をいろいろと聞いてきた。

解散してからは一人でぶらぶら見て回ったが、途中でまた DNP のブースを通りがかったところ、活版印刷の映像が流れているのを発見。原字の墨入れからベントン彫刻機による母型作り、活字の鋳造、文選、植字*1、活字の直彫り、校正刷り、そして修正して実際の印刷に至るまで、意外と詳しく解説されていて面白かった。今まで本を読んだり展示を見たりで、活版印刷の全体的な流れは知ってはいたものの、職人さんが作業しているところを映像で見てみるとやはり違う。いや、もう、[これはすごい] と思わず言いたくなるような。

その後は洋書バーゲンセールをのぞいてみた。去年はここで Making Digital Type Look Good を購入。ただ今回はタイミングが悪かったのか、タイポグラフィ/タイプフェイスデザイン関係の本は全く見当たらず。

また、↓このへんの本がないかと*2大学出版部協会のブースを見てみたが、置いてなかった。残念。

レタリング・タイポグラフィ

レタリング・タイポグラフィ

印刷文化論

印刷文化論

結局今回買ったのは、『日本出版文化史展 ’96京都 保存版』*3なる150ページほどの図録(2100円→500円!)と、ちくまのこの1冊だけだった。

漢字の文化史 (ちくま学芸文庫)

漢字の文化史 (ちくま学芸文庫)

*1:やっぱり活版の現場では「ちょくじ」と読むよう。

*2:近くの図書館にはどこも入っていないようなので。

*3:これのハードカバー版。