花園明朝OTの試作品を公開してみる
以前ちょっと試作してそのままになっていた花園明朝OTを、beta 版として公開してみる。といってもあれ以来ずっと放置状態だったので、ほとんど進展してないんだけど。
詳しいことは以下のページに。
Adobe のソフトやなんかでちゃんと使えるのか気になるところ。
ご意見・ご感想・不具合報告などなど、フィードバックお待ちしております。
花園明朝OT試作中
というわけで Adobe-Japan1 準拠の OpenType フォント、花園明朝OT(仮)を試作中。
とりあえずグリフをCIDベースのフォントにまとめて、タグが効くようにしてみた*1。
ただ、今のところ文字パレットの「このフォントに含まれる異体字」(だったっけ?)で異体字が出てこない。↓これの関係?
Macでグリフ置換を実現するにはAATのテーブル(morx)が必要。OpenTypeのテーブルだけでは、縦書きも、旧字体への置換もできない(ヒラギノにはAATのテーブルが含まれるため可能)。こんなんでOpenType対応とか言ってしまっていいんだろうか。当たり前だがInDesignならできる。
文字コードに関するあれこれ
あとはメトリクスやらヒンティングやらテーブルやら、よく分からないものをいろいろといじる必要がある。
関連
- Hanazono fonts (花園明朝公式サイト)
- 花園明朝OTの試作品を公開してみる - しろもじメモランダム
- 花園明朝OT - しろもじ作業室 (花園明朝OT beta版公開)
- グループ:mashabow_花園明朝OT仮 - GlyphWiki (花園明朝OTに関するドキュメントなど)
*1:'trad' をつけるにはあと数個グリフを作る必要があるので、これはちょっと後回し。
Adobe-Japan1-x な花園明朝が欲しい
世の中にフリーフォントは数あれど、Adobe-Japan1-x に準拠したものとなるとあまり聞かない。グリフウィキでは Adobe-Japan1-3 までの漢字グリフが揃いつつあるので、だったら自分で作ってみようかと思案中。
考えている仕様は今のところこんな感じ。
グリフ
- Adobe-Japan1-3 をベースにし、それを大きく拡張
- Adobe-Japan1-3 内の漢字はすべて収録
- Adobe-Japan1-4 以降の漢字のうち、以下のものをすべてカバー
- JIS X 0213(第3水準・第4水準漢字)
- JIS X 0212(補助漢字)*1
- タグによる字形切り替えで必要となるグリフ
- デフォルトはJIS2004 の字形で
- 漢字以外は基本的に収録しない
字形の切り替え
- OpenType feature tag による字形切り替えをサポート
- expt, jp78, jp83, jp90, nlck, trad を、Pr6N フォントと同じレベルでカバー
- このフォントに収録される範囲での aalt
- IVSによる字形切り替えにも対応
ってのができればいいなー、と。
*1:‘hojo’ タグで出てくるようなグリフは今回は対象外。