てきとうに書いて作ったフォントができるまで(3)
てきとうに書いて作ったフォントについて、(1), (2) の続き。
文字を書く
手書きシートをA4の紙に印刷したら、それに文字を書き込んでいく。今回はその辺にあった油性ボールペン(ボール径0.5mm)で書いたが、もう少し太くても良いかもしれない。また、油性特有のムラが若干目立ったので、ゲルインキのボールペンの方が適しているかと思う。
ひらがな・カタカナ・英数はすらすら書ける。普通の記号もまぁ苦労せずに書ける。ギリシャ文字も、数式などに出てくるのでまだ書ける。問題はキリル文字。キリル文字なんて書いたことない。実際にもほとんど使わないだろうから、どういう字形で作っておいてもさほど問題ないとは思うが、それでもどうやって書いたら良いか迷った。
ロシア語の入門書を見ても、書き方は特に載っていない*1。NHK のテキストを見てみても、「まずは活字をまねて書いてみましょう」*2ぐらいしか説明がなかった。キリル文字には、決まった書き方というものは特にないんですかね? とりあえず今回は、Урок 2 ロシア文字の書き方 を一部参考にして書いてみた。
1枚を(てきとうに)書き上げるのにかかった時間は、平均して5分程度。もちろん、書きなれない文字や画数の多い漢字が入ってくればもう少しかかるだろう。間違えた文字は、普通の修正液で消して書き直した。試してないが、シャーペン/鉛筆+消しゴム、というのもありかもしれない。濃く書く必要はあるだろうが。
スキャンする
文字を書き終えたら、それをスキャンして取り込む。家にあるのは、2年前に買ったブラザーの複合機。高い製品ではないので、印刷・スキャンともに性能はそれほど良くはないが、個人で使う分にはまずまず重宝している。
MFC-615CL(販売終了)|インクジェット プリンター・複合機|ブラザー
今回はそれほど丁寧に書いてはいないので、解像度200dpiで取り込んだ。256階調のグレースケール。スキャン画像の大きさは幅1654px、高さ2291px。マスは一辺が8mmなので、換算すると 200*8/25.4 = 63(px) になる計算。シアンで印刷したマスの枠はちゃんと消えている。
全体の画像は以下の通り。