てきとうに書いて作ったフォントができるまで(1)
昨日の記事、てきとうに書いて作ったフォントについて、もう少し詳しく。
ねらい
手書き文字からフォントを生成するためのワークフローを確立する。というほど大げさなものでもないが、とにかく手書きした文字をスキャンするだけでフォントができたらすごいよね!
すでにおれん字とかまるで手書きとかマイフォントといったソフトやサービスはあるが、そんなお金は無いのでフリーソフトだけで作る。癖を分析して書いてない文字まで自動補完、とかできれば本当にすごいけど、そこまでの技術力は無い。
今回は、手書きフォントの制作そのものではなく、制作の流れを作ることが目的なので、文字はシフト JIS で扱える非漢字の範囲に限定した(約770字)。ただ、常用漢字でも第4水準でも簡体字でも、自分で書きさえすれば同じ流れでそのまま収録文字数を増やせるはず。
用紙のテンプレートを作る
まず、書き込むシートの雛形を作った。マスがあまり大きすぎると1枚に入る文字数が少なくなるし、デカい文字を書こうとすると「普段書いている文字」が書けなくなる。逆に小さすぎると高解像度でスキャンする必要があるし、1枚を書き上げるのに時間がかかってダレる。
まぁ要するに極端なサイズでなければ良いわけで、今回は8mm四方のマスで作ってみた。Inkscape を使って SVG で作成。5文字×16行のカタマリを横に3つ並べ、240文字が書けるシートにした。紙の大きさはA4。マスとマスがくっついていると文字がはみ出したときに厄介なので、少し隙間をあけている。
- 実際に使ったSVG: _template.svg
- PDFに変換したもの: _template.pdf
文字の割り当て表を用意する
どのマスにどの文字を割り当てるか、という表を作っておく。全部で4枚になった。
書きやすいように、似ている記号同士は近くに並べてみた。こうして自分で並べ替えてみると、どういう順番にしようか結構無駄に悩む。空いているマスには全角スペースを入れておいた。
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その他
書体見本のページ作った。
てきとうに書いて作ったフォント・書体見本 - しろもじ作業室