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文字についてあれこれと。

『訓読みのはなし』

訓読みのはなし 漢字文化圏の中の日本語 (光文社新書 352)

訓読みのはなし 漢字文化圏の中の日本語 (光文社新書 352)

「読みたい」と以前書いた『訓読みのはなし』を読み終えた。274ページ。

一般向けの新書なのでわかりやすく書かれており、スラスラと読める。訓読み観を根底から覆す新事実!というのは無いが、へー、という感じの小ネタがぎっしり詰まっていておもしろい。個人的には、Web やメール上での用法について、もっと詳しいところを読んでみたい。同著者の『国字の位相と展開』も、図書館あたりで借りて読んでみようか。


あと一つ、文中に何箇所かベトナム語の単語が出てくるのだが、ダイアクリティカルマークホーンアキュートアクセントのように印刷されている。右の画像は143ページにある単語。 tru´ò´ng sỏ´ は、正しくは trường sở かと。