しろもじメモランダム

文字についてあれこれと。

活字

官報に使われた印刷局の康煕字典活字

去年の11月、近デジで『内閣印刷局七十年史』という本をパラパラ見ていたら、こんなことが書いてあった(強調は引用者)。 其の後三十一年十一月内閣府官報局と併合してより、更に活字母型の改造に努む。三十六年二月ライノタイプを購入設備し欧文印刷の便を…

「JIS Z 8305 活字の基準寸法」の解説の鯨尺説

「JIS Z 8305 活字の基準寸法」という規格がある。この規格では1ポイントを0.3514mmと定め、これを基準にして活字の大きさ(ボディの縦の寸法)を規定している。ここでは、「初号」「五号」というような号数活字の大きさも、ポイントに換算されて示されてい…

三谷幸吉「鯨尺号数制説」の初出

『本と活字の歴史事典』では「三谷幸吉の鯨尺説は『本木昌造平野富二詳伝』(1933年)が初出」となっているようですが、この初出年はその後更新されたんでしょうか? 1930年の『誰にも判かる〜』にも鯨尺説が見えるんですが。 しろもじ作業室、広告の抜萃を…