汉典の「旧字形」で使われている書体
JIS第2水準の「妛」は「𡚴」の字を誤って収録してしまったものだが、中台ではこの「妛」を「媸」の異体字(屮一女)と解釈し、中央の縦画が突き抜けた字体「妛」をここに当てている。
ここで↑「字源字形」をクリックしてみると、…
あれっ?旧字形が縦棒が「山」を突き抜けてない字体にされてるじゃん。
やまいちおんな - 枕流亭ブログ
たしかに突き抜けていない。
この「旧字形」欄は一体…?ということだが、この理由はいたって単純。
「旧字形」欄で使われている書体が日本の小塚明朝だから、ということに他ならない。
小塚明朝の「妛」(CID+4665)は、当然ながらJISに倣った「突き抜けていない字形」になっている。小塚明朝には「突き抜けた字形」は収録されていないため、汉典でもこの「突き抜けていない字形」が表示されているようだ。