しろもじメモランダム

文字についてあれこれと。

冊と册のあいだ

帰省中、実家で『かわ』(加古里子 作/絵)という絵本を見つけた。子供の頃に好きだった絵本のひとつで、よく読んだ覚えがある。1962年初版ということで、描かれている風景がなかなか古い。

さて。

下の画像は、巻末の既刊紹介の一部。

写研の石井中太ゴシック体あたりかと思うが、「冊」の字が独特。「冊」でも「册」でもなく、その中間のu518c-itaiji-001になっている。どうしてこんな形なんだろう。「册」の上の線を繋げ、無理やり「冊」にしたような感じ。

教育部異體字字典にはいろいろな「冊」の異体字が載っているが、この形は無かった。