しろもじメモランダム

文字についてあれこれと。

亮月研・「版」の誘惑展見学会に行ってきた

参加したので、遅ればせながら感想を少し。

上のエントリにも書いたとおり「版」の誘惑展自体にはそこまで興味なかったけど、見てみるとなかなかおもしろい。大勢であーだこーだ言いながら見て回ると、ひとりで見る*1以上に発見がある。

いちばん印象に残ったのは赤瀬川原平のあれ。馬鹿でかい千円札(のようなもの)と、零円札(本物)。2階にはメキシコの新聞(1880〜1920年ごろ)や東京日日新聞も展示してあって、結構じっくりと見入った。やはり自分は、絵より文字が気になるようだ。

美術館を出た後は、FeZn さんの活版コレクションを見学。活版の器材自体は、活版再生展活版凸凹フェスタ2008である程度は見たことはあった。ただ活版再生展に行ったときは、活版に関する知識もまだほとんどなく、なんだかよく知らんけどこんなのあるんだ、というぐらい。凸凹フェスタの方は出かけた時間が遅く、じっくり見ることができなかった。

そんな中、今回の活版コレクション見学は、活字や道具に(文字通り)触れられる絶好の機会だった。実際に手にとって間近で見てみると、「組んだ版ってやっぱりこんなに重さがあるんだ」とか「紙型ってこんな紙でこんな風にできてるんだ」だとか、とにかくいろいろなことが実感できた*2

その後は懇親会があって二次会に途中まで行って帰宅。充実した一日。

というわけで、主催された亮月さん的場さん、活版コレクションを披露してくださった FeZn さん、そして参加者の皆さん、どうもありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。

*1:といっても、自分では美術館自体あまり行かないんだけど。

*2:しかも(嬉しいことに!)戴き物までしまいました。ありがとうございますm(__)m