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しろもじメモランダム

文字についてあれこれと。

中文の古本を眺める(6)『辞海・語言文字分冊』

6冊目は、上海辞書出版社の『辞海(修訂本)・語言文字分冊』。1978年4月発行、定価0.45元。92ページ。

中国で発行されている大型辞書『辞海』の分冊版の一つで、この「語言文字分冊」には言語や文字についての項が収録されている。例えば、下の画像は文字学カテゴリの中の1ページ。


本文は明朝体で、一般的な横組み。簡体。ゴシックの見出しは【】で括られている。「越南」「李朝」「世宗」といった固有名詞には、下線(「専名号」とよぶ)が引いてある。

また、項目として立てられている語が文中に出てきた場合には、参照できるように*がつけられている。例えば、右段1, 2行目には「也指*朝鮮文。」とある。 日本の横書きの場合、註*1などにはこんな感じで語句の後ろに印をつけるが、この本では語句の前。

ただ、ハングルの例文が 战无不胜的马克思列宁主义万岁!*2 だったり、チベット文字の例文が 中国共产党万岁! だったりと、なんとも共産党テイスト。他のページにもあったので、その中からいくつか抜き出してみる。

まぁ、全てが全てこんな感じというわけではないけど。

もう一つ。語法学カテゴリの最後のページ。

中国語の文章で使う約物がいくつか載っており、上述の専名号もここで解説されている。書き込み*3は前の所有者によるものか。

中文での約物の使い方、基本的なところをあとでちょっと調べたい。

*1:本文中の語句や事項などについて、補足したり詳しく説明したりすること。また、その説明。(大辞林 第二版)

*2:無敵のマルクス・レーニン主義万歳!の意。

*3:【頓号】の項について、次のように書かれている。或ル部分デ日本デイフ「ナカグロ」(・)ニ相当ス ナカグロソノモノハ間隔号(・)トシテ別ニ存在ス