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文字についてあれこれと。

『古代エジプト文字入門』

図説 古代エジプト文字入門 (河出の図説シリーズ)

図説 古代エジプト文字入門 (河出の図説シリーズ)

読了。128ページ。古代エジプトの文字、ヒエログリフの入門。歴史の教科書や資料集などでヒエログリフを見たことはあっても、読み方や書き方などは全く知らなかったので、新鮮だった。

最初の10ページほどで、シャンポリオンが解読に至るまでの話やヒエログリフの読み方が簡単に解説されている。残りのページの大半は、音素ごとに文字が示してあり、その文字を使った単語例に読みと意味が添えられている。単調といえば単調な構成だが、意外とおもしろい。中盤あたりにもなると「あぁ、これは[t]だよね」という感じで、文字の読みもある程度は覚わってくる*1

ヒエログリフでは、音を表す文字列の後に限定符(決定詞)という記号が付けられる。この限定符は発音されないが、単語の大まかな意味を表している。たとえば、歩く足が書かれていたら、「来る」「出発する」「降りる」「旅する」「運ぶ」のような意味を表すらしい。一見すると冗長だが、形声文字を構成する音符・意符の関係に、意外と似ているような気がする。

*1:覚(おぼ)わる」が方言だったとは……。名古屋弁話者じゃないけど。MS-IME で変換されないし、goo 辞書引いても出てこない。自分の中では「自発80%+可能20%ぐらいの[覚えられる]」といったイメージ。